各申し込みはマイページ内のフォームからお願いします。

(コーディネーター・インストラクター)
 錦戸知喜(大阪母子医療センター 呼吸器・アレルギー科 )
 樋口昌孝(気道内視鏡フリーランス)
(インストラクター)
 松本 昇(大阪母子医療センター呼吸器・アレルギー科)
 小林 久人(慶応義塾大学 小児科)
 奥村 純平(大阪母子医療センター 呼吸器・アレルギー科)

【背景と目的】

小児で呼吸器内視鏡検査ができる施設は限られており実施できる施設においても地域によっては小児外科や耳鼻科、また成人の呼吸器科が担当しており小児科医で技術をもつ医師は限られています。診断治療に難渋する小児の呼吸器疾患において気管支鏡検査での正確な評価は適切な診断、管理に非常に有用です。このハンズオンセミナーを通して検査の普及、技術の向上をはかりたいと思います。

【定員・対象】

★気管支鏡検査をやった事がないけど興味のある方
★普段検査をしていて講師に質問したい方や技術の向上をはかりたい方、交流をはかりたい方
などお気軽に、ご自由にご参加ください。
実技は先着18名ですが、講義だけや、実技の見学は自由にご参加いただけます。
講義はなしで実技のみ参加も可能です。今回はオリンパスのビデオスコープに加えて町田株式会社の在宅訪問診療でも実施可能なファイバースコープも用意しております。過去に参加した方のリピートも歓迎いたします。空きがあれば当日申し込みも可能です。

【ハンズオンの内容】

(事前講義)
気管支鏡検査の基礎知識に加えて、講師が気管支鏡を行うようになった経緯や過去の経験などをお話しさせていただきます。 (ハンズオン前半の30分)

【実習内容(講義の後に1グループ45分程度を予定)】
(基本編)気管支鏡の持ち方、操作方法、基本の観察手技、気管支解剖、評価方法
(応用編)異物除去術(軟性鏡でのバスケット鉗子や把持鉗子を用いた異物除去)
※異物は硬性鏡での除去が標準ですが、近年は軟性鏡での除去の報告が増えています。
その他、喀痰吸引(模擬痰の用意あります)、ファイバー下挿管、非挿管での気管支鏡手技 など
応用編は申し込み状況をみて希望に応じて実施できるようにしたいと思います。
(状況によってはご希望に完全に添えない場合もあります、ご了承下さい)
*症例相談も受け付けています、できれば事前に内視鏡の動画を事務局へ送付していただきたいですが、当日相談も可です。PCで見られる状態でご相談ください。

(協力:オリンパスマーケティング株式会社、株式会社高研、町田製作所)

「排痰補助装置のト・リ・セ・ツ」

 呼吸理学療法のなかで、排痰を補助する機械を活用していますか?
 どんな病態・目的・タイミング・方法・設定で使っていますか?
 入院・外来・在宅での対象症例、使い方や導入のコツ、情報を共有しましょう!

(司会・進行)
 臼田由美子 群馬県立小児医療センター 理学療法士
 竹本潔 大阪発達総合療育センター 小児科医
(講義・実技指導)
 三浦利彦 北海道医療センター 理学療法士
 榎勢道彦 四天王寺和らぎ苑 理学療法士
 北村憲一 静岡県立こども病院 理学療法士

【定員】

 30名 事前申し込み・事前アンケートをお願いします。

【ハンズオンの内容】

今回のハンズオンは、卓上での提示を予定しているため、
特に動きやすい服装を用意して頂く必要はありません。

デモ予定の機器
排痰補助装置:
  コンフォートカフ(カフベンテック)  
  Nippy Clearway2(チェスト) Cleaway2MI-E(フィリップス)
排痰機能がある呼吸器
  肺内パーカッションベンチレーター(パーカッショネアジャパン)
  RTXレスピレーター(IMI)

【司会者のことば】

 小児の呼吸理学療法では、急性期・慢性期の呼吸不全の病態に合わせ介入しています。呼吸音を聞き、呼吸運動を診て、胸郭の動きを触り、姿勢を調整することから始めることが多いです。方法の一つに排痰法があります。気管内の分泌物を排出し空気の通り道を確保することで、換気障害や換気不均衡の改善を図ります。体位排痰法徒手的排痰法に加えて、排痰補助装置などの機器を活用した機械的排痰法があります。

 有効な咳が難しい児では、排痰補助装置が役に立つことを経験します。在宅では、疾患・状況・機器により排痰補助装置加算※も適応され、生活の場で上手に活用する児もいます。徒手的な方法と異なり、いつでも同じように排痰を補助できる点は大きな利点です。しかし、例えば筋緊張が亢進した児では、設定・姿勢等の調整により効果は異なり、「ただ実施すればいい」というものではなく、リスクもあります。より安全で効果的な使い方と工夫を学び、機械を上手に活用したいと考え、本セミナーを企画しました。

 三浦利彦理学療法士には、機器的排痰法の基本と神経筋疾患症例での導入・活用の工夫を、北村憲一理学療法士には入院の急性期呼吸理学療法における活用の工夫やリスク管理について、榎勢道彦理学療法士には、重症心身障害児での活用・導入の工夫、特に在宅での活用例などを提示して頂く予定です。

 参加者アンケートや会場からの質問・情報提供を元に、ディスカッションも出来ればと考えています。既に機器を活用されている先生、今後の活用を検討中の先生方にもご参加頂きたいと思います。

 各機器の機能と特徴を学び、臨床に役立つ情報交換の機会にしませんか?

排痰補助装置加算:在宅人工呼吸を行う患者であり、換気能力が低下し、自力での排痰が困難と医師が認めるものに対し入院中の患者以外の神経筋疾患等に排痰補助装置を使用した場合に排痰補助装置加算1829点を加算する。

(コーディネーター)
 西間大祐(国立病院機構福岡病院小児科)
 宮原史和(宮崎大学医学部附属病院ME機器センター)
 松本昇(大阪母子医療センター呼吸器・アレルギー科)
 山田洋輔(東京女子医大足立医療センター新生児科)
 手塚純一郎(福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科)

【定員・対象】

10名 若手医師のための小児呼吸器ワークショップ受講経験者または日常的に人工呼吸管理を行っている医師

【ハンズオンの内容】

人工呼吸管理アドバンス、排痰補助装置体験

・人工呼吸管理アドバンス
 実際の症例をもとにしたシナリオに対して、実際にその場で人工呼吸器の設定変更をしながら適切な対応を学びます。

・排痰補助装置の体験
 排痰補助装置をご自身に装着してみて、体験していただけます。

【コーディネーターのことば】

 若手医師のための小児呼吸器ワークショップは、専門を決めていない小児科後期研修医をメインターゲットとして,日常診療にすぐに還元できる、ということを念頭に、小児呼吸器に関する様々な事柄についての座学と実技を組み合わせたワークショップ形式で、2014年から毎年開催しています。これまでの受講者からの事後アンケートで、さらに詳しいところを学びたい、といった声が多く聞かれたこともあり、第54回から若手医師のための小児呼吸器ワークショップアドバンスコースを開催しています。今回は、若手医師のための小児呼吸器ワークショップのプログラムの中でも特に好評をいただいている人工呼吸管理に関してのアドバンスコースを企画しております。こちらがご提示するシナリオに対して実際にその場で人工呼吸器の設定を変更しながら、対応を学んでいきます。
今回は、中上級者編として、これまでの若手医師のための小児呼吸器ワークショップ受講経験者、または日常的に人工呼吸管理を行っている医師の方が対象となっております。是非とも参加していただき明日からの診療にお役立ていただきたいと思います。